辛い時は、天井から自分の姿を見てみよう。

天井の上に鏡をつけましょう。

実際には、つけることは大変なので、天井に鏡をつけたつもりで、見てみましょう。辛いことがあった時には、天井の鏡で、自分を見下ろしてみるのです。そうすると、神様になった気分で、自分を外からながめることができます。「あぁ、困ってる。困ってる。さすがに今度は、かなり困ってるなぁ」と、困っている自分を、愉しみながら、見ることができるのです。神様は、そんなふうにあなたをながめているのです。
神様が自分をどんなふうにながめているかを知るだけで、きっとほっとするはずです。

姿勢よく椅子に座ろうよ。

あなたは今、どんな姿勢で座っていますか？
動かないで、自分の座っている姿勢を確認してください。椅子に座っている姿勢を見ると、その人が、人生を愉しんでいるかどうかがわかります。背中を曲げて、前かがみになっていませんか？　それとも、お尻の椅子の前のほうにすべり落ちて、背もたれに頭がついてしまっていませんか？

最初、ちゃんと座っていても、時間がたつにつれて、だんだん姿勢が悪くなってくるものです。人生を愉しんでいる人は、椅子に座った時、ちゃんと背筋が伸びています。逆に、椅子に座る姿勢がよくなると、何をするにも、愉しくなってくるものなのです。

イライラした時は、「もし自分がアラブの石油王だったら、どうするか？」を考えよう。

天候不順のため、飛行機が欠航になりました。「これで、商談がまとまらなかったら、弁償してくれるんだろうな」と、居丈高に、空港の係員に詰め寄っている人がいました。
待っているお客さんの中に、アラブの石油王がいました。
石油王は、係員に近づくと、こう言いました。「この空港、飛行機付きで。いくら？」
ロンドンのヒースロー空港であった本当の話です。ちょっとのことで、大袈裟に騒いでいる自分が、情けなくなりますな。
お金がなくても、アラブの石油王の気持ちでいられる人が、人生を愉しみことのできる人です。

300年後の価値を見出そう。

「恐竜が、泥沼ですべった跡」という化石があります。確かに、すべった跡だというのがよくわかります。「古代のカブトガニが、立ち止まった跡」という化石もあります。冗談のようですが、これも確かに、立ち止まったというのがよくわかります。
すべったり、立ち止まったりしていることも、6500万年もたてば、博物館に入るほどの、貴重な遺産になるのです。

何でもいいのです。失敗でもいいのです。何かをすれば、すべてそれが、あなたの遺産になるのです。あなたの部屋にも、化石がたくさんあるはずです。「酔っ払って、頭を壁にぶつけた時にできた傷」が、あなたの人生の宝物かもしれません。

お金のかからないぜいたくをしよう。

もう一度、あなたにとってのぜいたくなものを、できるだけたくさん挙げてください。

ファーストクラスに乗ること。
フルコースを食べること。
スイートルームに泊まること。
お弁当付きの席で歌舞伎を見ること。

確かに、そんな風にお金をかけることも素敵です。でも、ラーメンに卵を入れることも、ちょっとしたぜいたくです。ぜいたくとは、高いお金を使うことだけではないのです。
高価なものだけが、ぜいたくだと思っているうちは、本当のぜいたくは、わかりません。お金をかけないでも、もしくは、ちょっとお金をかけるだけでできることが、本当のぜいたくなのです。

ぜいたくはどんどんしよう。

あなたにとって、ぜいたくなことは、何ですか？

いい車に乗ること。
豪邸に住むこと。
ブランド物の服を着ること。
ブランド物の貴金属で身を包むこと。
クレジットカードでゴールド会員になること。
高級ゴルフクラブの会員になること。

それらのぜいたくは、自分自身のためのぜいたくですか？　それとも見栄のためのぜいたくですか？

ぜいたくは２種類あります。自分のためのぜいたくと、見栄のためのぜいたくです。見栄のためのぜいたくをなくせば、もっと人生は楽になります。

継続できる趣味を持とう。

刑務所に入ったら、趣味を持たないと、退屈して死にたくなってしまうそうです。しかも、できるだけ継続していくことができる趣味でなければならないのです。すぐに終わってしまったのでは、また次のことを探さなければなりません。私の人生も、刑務所生活と同じです。最大の苦しみは、忙しさでも貧乏でもなく、退屈なのです。毎日、継続してできる趣味を持っている人が、人生を愉しみことのできる人なのです。簡単にでき上がってしまうものばかり求めてしまうと、人生は愉しくなくなるのです。

本をいただいたら、本の感想をお返ししよう。

プレゼントは、遠慮なく受け取りましょう。変に遠慮するほうが、相手の好意を無駄にしてしまうことになるのです。気持ちよくいただいて、感想をお返ししましょう。ごちそうになったら、料理の感想をお返ししましょう。お芝居の招待券をいただいたら、お芝居の感想をお返ししましょう。感激したことでも、アイディアでも、何でもかまいません。情報が最高のお返しになるのです。情けに報いるのが、本当の情報です。

季節より、１ヶ月早い服装で愉しもう。

おしゃれな人は、いつも季節を先取りした服装に身を包んでいます。おしゃれでない人は、いつも季節に遅れた服装をしています。おしゃれな人は、涼しくなる前に、秋の服を着始めます。おしゃれでない人は、涼しくなってもまだ、背中を丸めて寒そうにしながら、夏の服を着ています。
大事なのは、おしゃれがどうかではなく、おしゃれを愉しむ気持ちがあるかどうかなのです。
おしゃれな人は、少し早めにセーターを着ていても、汗をかいていません。物理的に暑くても、精神的に愉しければ、汗が出ないのです。

ポジティブ言葉で答えよう。

友達と一緒に行動することのできる人が、人生を愉しむことのできる人です。
友達と一緒に食事をする時に、友達が「中華でいい？」と訊きました。その時、あなたは何と答えますか？　「大丈夫」と言ってませんか？　「平気」「問題ない」と言っていませんか？　これらの言葉は、誘ったほうも、あまり気持ちよくなる言葉ではありません。
「いいねぇ」「食べたい」「大好き」「ちょうど食べたいと思ってた」というようなポジティブ言葉で、返事が返ってくると、誘ったほうもうれしくなります。そうすることで、また誘ってもらえるようになるのです。